こんにちは、日下部です。
3年ぶりの大晦日ブログです。
毎度ながら特に大晦日にも関係ない内容です。
2011年にGoogleの検索結果ページがSSL化されて久しいですが、
今年の夏、Yahoo!もSSL化されました。
GoogleAnalyticsを使用されている方は、
「これでさらに検索キーワードが取りにくくなる」
と嘆かれたと思います。
はじめ、
「検索エンジンがSSL化されることで計測対象のサイトへリファラが送られなくなり、
検索キーワードが取得できない」と考えていたのですが、
これは正確ではありませんでした。
単純にHTTPS→HTTPの遷移でリファラが送られないためであれば
・計測対象サイトがHTTPであれば、参照元のサイトの判別すらできない
・計測対象サイトがHTTPSであれば、キーワードは取得できる
はずです。
ですが、実際には、
計測対象サイトがHTTPであっても、参照元は判別できてますし
計測対象サイトがHTTPSであっても、検索キーワードは取得できません。
では、なぜ参照元は判別できるが検索キーワードは取得できないかというと、
検索結果をクリックすると、いちどHTTP環境の「リダイレクタ」と呼ばれる仕組みを経由して、
目的のサイトへ遷移する仕組みになっているためです。
リダイレクタがHTTP環境にあることで、目的のサイトがHTTPでもHTTPSでも
リファラは取得でき、参照元が判別できます。
また、意図的にリダイレクタのURLに検索キーワードが含まれないように
されているため、検索キーワードは取得できません。
対して、Facebookなどは、少し異なる方法で同様の機能をサポートしています。
Chromeなどのブラウザは、METAタグでHTTPS→HTTPのリファラの引き渡しを
許可することが出来るようになっており、この機能をサポートしている
ブラウザの場合は、直接リファラが渡されます。
具体的には、下記のようなMETAタグです。
<meta name=”referrer” content=”origin-when-crossorigin”>
IEの場合は、この機能をサポートしていないため、
Googleなどと同じく、HTTP環境のリダイレクタを経由するように
ブラウザによって動作を切り替えているようです。
何気なく使っている検索エンジンやAnalyticsの動作にも
いろいろな仕掛けがあって面白いですね。
今年も残り12時間余り、みなさまありがとうございました。
2016年もどうぞごひいきに。
おまけ:散歩中にみつけたもぐら。